シカゴ・カブスに今、日本の野球ファンが最も注目すべき理由があります。鈴木誠也という右翼手が2025年に32本塁打・103打点のキャリアハイを達成し、今永昇太という左腕がチームのエース格として確立している——投打の両面で日本人選手が主軸を担うという、MLBでも異例の構図が誕生しています。そこに2026年オフにはアレックス・ブレグマンという大物FAが加わり、地区優勝への期待は過去最高水準に達しています。
- シカゴ・カブスとはどんなチームか|1870年創設・108年ぶりWS制覇の名門球団概要
- カブスの在籍日本人選手|鈴木誠也と今永昇太という日本人二枚看板の実力
- 過去にカブスに在籍した日本人選手の歴史|福留から上原・ダルビッシュまで
- カブスの2026年主力選手|ブレグマン新加入で投打の戦力が充実
- カブスの球団史|1907・1908年WS連覇から108年ぶり制覇までの栄光と苦難
- カブスの近年の成績|2025年に92勝でポストシーズン復帰
- リグレー・フィールドの特徴|1914年開場・MLB2番目に古い球場の魅力
- カブスの2026年シーズン展望|地区優勝への機運が高まる
- まとめ|シカゴ・カブスと2026年シーズンをより深く楽しむための視点
シカゴ・カブスとはどんなチームか|1870年創設・108年ぶりWS制覇の名門球団概要

監督・本拠地・創設年など基本プロフィールの概要
クレイグ・カウンセル監督・リグレー・フィールド(1914年開場・MLB2番目に古い球場)の詳細
シカゴ・カブスは1870年に創設されたMLBで最も歴史ある球団のひとつで、ナショナルリーグ中地区に所属しています。本拠地はリグレー・フィールドで、1914年に開場したMLBで2番目に古い球場として知られています。イリノイ州シカゴのレイクビュー地区に位置し、球場周辺の「レイクビュー(通称:ランナービル)」という街全体がカブスファン文化の中心地になっています。
現在の監督はクレイグ・カウンセルで、ミルウォーキー・ブルワーズを長年率いて成功を収めた名将が2024年シーズンから就任しています。
ワールドシリーズ優勝3回・リーグ優勝17回・地区優勝8回という優勝回数の内訳
2016年の108年ぶりワールドシリーズ制覇という歴史的快挙がシカゴと球界全体に与えた意義
カブスの優勝実績はワールドシリーズ優勝3回(1907年・1908年・2016年)・リーグ優勝17回・地区優勝8回です。2016年の優勝は前回の1908年から実に108年ぶりというMLB史上最長の優勝間隔の末に達成されたワールドシリーズ制覇で、シカゴという街全体が歓喜に包まれた歴史的な瞬間でした。
カブスの球団史については、Wikipediaのシカゴ・カブスページでも詳しく確認できます。
カブスの在籍日本人選手|鈴木誠也と今永昇太という日本人二枚看板の実力

鈴木誠也(外野手)|2025年キャリアハイ32本塁打・103打点でチームの打線を牽引
2025年の151試合・32本塁打・103打点・3年連続OPS .800超えという鈴木誠也の全成績詳細
鈴木誠也は広島カープから2022年に日本人野手史上最高額となる5年8,500万ドルでカブスに入団した右翼手です。2025年シーズンに151試合・32本塁打・103打点というすべての指標でキャリアハイを更新し、カブスの4番打者として完全確立しました。3年連続OPS .800超えという成長曲線も、日本人野手がMLBで毎年向上し続けられることを証明しています。
鈴木誠也の詳細な成績は、Yahoo!スポーツ・ベースボールの鈴木誠也選手ページでも確認できます。
今永昇太(投手)|2024年に新人王レベルの活躍でカブスのエース格に定着
今永昇太のカブスでのデビューシーズンの成績詳細と2026年シーズンへの期待値
今永昇太はDeNAベイスターズのエースとしてNPBで活躍後、2024年にカブスへFA入団しました。デビューシーズンの2024年は先発としてエース格の活躍を見せ、新人王候補に挙がる水準の成績を残しました。多彩な変化球を駆使した投球スタイルはMLBの打者に対しても有効で、先発ローテーションの核として定着しています。
2026年シーズンも引き続きカブスの先発エースとして機能することが期待されており、エドワード・カブレラとの先発ローテーション形成がチームの投手陣の鍵を握ります。今永昇太の成績は、Yahoo!スポーツ・ベースボールの今永昇太選手ページでも確認できます。
鈴木誠也と今永昇太という日本人二枚看板がカブスの戦力に与えるシナジー効果
投打の両面で日本人選手が主軸を担うという異例の構図がMLBにおいて持つ意味
打線の4番打者と先発エースという、チームで最も重要な2ポジションを日本人選手が担うという構図はMLBの歴史でも異例です。この「日本人二枚看板」が生み出すシナジー効果は、チームとしての凝集力という面でも現れています。同じ文化・言語を持つ選手が主力として存在することは、両選手の精神的な安定にも貢献していると考えられます。
打線の中心と先発エースを同じ国籍の選手が担うという構図は、MLBの多様化と日本野球のレベルの高さを同時に示す前例のない状況です。
過去にカブスに在籍した日本人選手の歴史|福留から上原・ダルビッシュまで

福留孝介・田口壮・高橋尚成・藤川球児・和田毅・川崎宗則・上原浩治・ダルビッシュ有という系譜
各日本人選手のカブスでの在籍年度・役割・主な成績とチームへの貢献内容
カブスは長年にわたって日本人選手を積極的に獲得してきた球団です。
- 田口壮(2007〜2008年):ユーティリティとして活躍した内野外野手
- 福留孝介(2008〜2011年):主力外野手として活躍。2008年にオールスター選出という実績を残した
- 高橋尚成(2010年):左腕先発として在籍した1年間
- 和田毅(2012〜2016年):怪我に苦しみながらも先発として数シーズン在籍した左腕
- 川崎宗則(2014〜2015年):ユーモラスなキャラクターでファンに愛された内野手
- 藤川球児(2012〜2013年):リリーバーとして在籍したNPBの伝説的クローザー
- 上原浩治(2018年):ベテランリリーバーとしてキャリア最終盤に在籍
- ダルビッシュ有(2017〜2019年):エース格の先発として活躍し、カブスの先発陣の核を担った
ダルビッシュ有のカブス在籍がもたらした影響と日本人エースとしての役割
カブスが複数の日本人選手を獲得し続けてきた背景にある球団の日本市場への関心
ダルビッシュ有はカブスで2017〜2019年に先発エースとして活躍し、2016年WS制覇後の黄金期の継続に貢献しました。複数シーズンにわたって先発ローテーションの柱を担ったことは、カブスが「日本人先発投手に大きな役割を与えられる球団」であることを証明しました。この実績が今永昇太獲得の基盤ともなっています。
カブスの2026年主力選手|ブレグマン新加入で投打の戦力が充実

アレックス・ブレグマン(内野手)|2026年オフに新加入した大物FAの実力
ブレグマンのキャリア成績・元アストロズでの実績とカブス打線での想定される役割
アレックス・ブレグマンはヒューストン・アストロズで長年主力三塁手として活躍し、複数回のオールスター選出・WS優勝(2017年・2022年)という輝かしい実績を持ちます。パワーと選球眼を兼備した右打者で、FA市場でカブスが獲得しました。カブス打線における役割は3〜5番打者として鈴木誠也とともにクリーンナップを形成することです。
ピート・クロウ=アームストロング(外野手)|2025年30-30・ゴールドグラブ賞の若きヒーロー
PCAの2025年の31本塁打・35盗塁・ゴールドグラブ賞という実績とカブスでの役割分担
「PCA」の愛称で知られるピート・クロウ=アームストロングは、2025年に31本塁打・35盗塁の30-30とゴールドグラブ賞を同時達成した23歳の若き中堅手です。躍動感溢れるプレーとド派手なヘアスタイルでシカゴのファンを熱狂させており、鈴木誠也が右翼、PCAが中堅という外野陣の核を形成しています。
エドワード・カブレラ(投手)|トレードで獲得したブレイク期待の先発右腕
カブレラの特徴・ブレイク期待の背景と今永昇太との先発ローテーション形成への期待
エドワード・カブレラはトレードで獲得したブレイク期待の若手先発右腕です。速球と変化球のコンビネーションを持ち、今永昇太に続く先発第2の柱としての定着が期待されています。カブレラが先発として機能すれば、今永昇太・カブレラという先発二枚看板がチームの投手陣を安定させる核となります。
カブスの詳細な選手情報については、カブス詳細解説ブログでも確認できます。
カブスの球団史|1907・1908年WS連覇から108年ぶり制覇までの栄光と苦難

1906〜1908年・3季連続WS進出・1907・08年連覇というMLB史上初の快挙
20世紀初頭にナ・リーグの盟主として君臨したカブスの強さの背景と当時の選手構成
20世紀初頭のカブスはMLBで最も強い球団のひとつでした。1906〜1908年の3年連続ワールドシリーズ進出と1907・1908年の連覇は「MLB史上最初の連覇」として記録されています。この時代のカブスはトリー・ブラウン(投手)をはじめとする強力な先発陣とスマートな野球で、ナ・リーグの盟主として君臨していました。
「ビリー・ゴートの呪い(ヤギの呪い)」|1945年WS第4戦に端を発した70年超の呪い
ビリー・サイアニスのヤギ入場拒否事件の詳細と呪いがカブスファンの心理に与えた影響
1945年のワールドシリーズ第4戦、酒場経営者のビリー・サイアニスがペットのヤギを連れてリグレー・フィールドに入場しようとしたところ拒否されました。怒ったサイアニスが「カブスは二度とワールドシリーズで勝てない」と呪いをかけ、それ以来71年間ワールドシリーズ制覇ができなかったという伝説が「ビリー・ゴートの呪い」です。この呪いはシカゴ文化の一部となり、カブスファンの間で長年語り継がれてきました。
2015年ジョー・マドン監督就任・2016年に108年ぶりのWS制覇で呪いを解いた経緯
2016年のワールドシリーズ制覇チームの主力構成とシリーズの結末の詳細
2015年にジョー・マドン監督が就任し、クリス・ブライアント・アンソニー・リゾ・カービー・ジェン・スター(今永昇太と同時期の選手)らを中心とした若いチームを率いて翌2016年にワールドシリーズ制覇を達成。クリーブランドとの死闘(7戦中7試合目・延長戦での逆転)でついに「ビリー・ゴートの呪い」を解きました。
カブスの近年の成績|2025年に92勝でポストシーズン復帰
2021〜2022年の2シーズン連続負け越しからの再建過程
ドラフト戦略・若手育成・FA補強を組み合わせた球団再建の具体的な取り組み
2016年のWS制覇後、カブスは2017〜2020年も一定の競争力を維持しましたが、2021〜2022年はリグレー・フィールドの改修工事とチームの世代交代という二重の課題に直面して負け越しが続きました。この再建期間にドラフト上位指名でのプロスペクト獲得と鈴木誠也という大型FA獲得を組み合わせる戦略が実行されました。
2023年・鈴木誠也の存在感増大も1ゲーム差でワイルドカード届かずの悔しいシーズン
終盤のプレーオフ争いの経緯と1ゲーム差という僅差での脱落がチームに残した教訓
2023年は鈴木誠也が存在感を増し、チームもシーズン終盤のポストシーズン争いに絡みましたが、最終的に1ゲーム差でワイルドカードに届かずという悔しいシーズンでした。「あと1勝」という僅差での脱落は、2024年以降の強化への明確な動機となりました。
2024年・今永昇太デビュー・名将カウンセル監督就任も地区3位
カウンセル監督招聘の経緯と今永昇太の新人王レベルの活躍がチームに与えた好影響
2024年はクレイグ・カウンセル監督就任と今永昇太のMLBデビューという二つの大きな変化がありました。今永昇太の投球はチームに安定感をもたらしましたが、チーム全体の得点力不足もありナ・リーグ中地区3位にとどまりました。それでもカウンセル体制の整備と今永の確立という面では収穫あるシーズンでした。
2025年・92勝70敗・ポストシーズン進出・ディビジョンシリーズ敗退という再浮上
カイル・タッカー獲得・鈴木誠也キャリアハイが重なった2025年シーズン全体の評価
2025年は92勝70敗でポストシーズンに復帰しました。カイル・タッカーのトレード獲得と鈴木誠也のキャリアハイ(32本塁打・103打点)、PCAの30-30達成という複数の好要因が重なり、ディビジョンシリーズには進出しましたが惜しくも敗退しました。
注意:成績の詳細は公式記録でご確認ください。
リグレー・フィールドの特徴|1914年開場・MLB2番目に古い球場の魅力
外野フェンスの美しい蔦・ヤギの呪い解放の現場という歴史的な球場の特徴
蔦にボールが絡まるとグラウンド・ルール・ダブルという独自ルールの詳細
リグレー・フィールドの最大の特徴は外野フェンスを覆う美しい蔦(ツタ)です。春から夏にかけて緑に覆われるフェンスは球場の象徴的な景観であり、野球ファンにとって「リグレー」と言えば蔦というイメージが定着しています。ボールが蔦の中に絡まると「グラウンド・ルール・ダブル(自動的に二塁打)」という独自のルールが適用される点も、この球場ならではの特性です。
「リグレー・ルーフトップ」という私設スタンド・1988年まで照明なしデーゲームのみ
ナ・リーグ3番目の三塁打の出やすさ・パークファクター97という投手有利な球場特性
リグレー・フィールドでは球場に隣接するビルの屋上に私設観覧スペース「リグレー・ルーフトップ」があり、ここから試合を観戦するというシカゴならではの文化があります。1988年まで照明設備がなく、すべての試合がデーゲームで行われていたという歴史も持っています。パークファクターは97という「やや投手有利」な特性を持ちながら、三塁打はナ・リーグ3番目に出やすいという独特のバランスを持っています。
カブスの2026年シーズン展望|地区優勝への機運が高まる
ブレグマン・カブレラ獲得で投打の戦力を整えた2026年シーズンの期待値
ライバルのミルウォーキー・ブルワーズとの地区優勝争いにおけるカブスの戦力比較
2026年シーズンへ向けてカブスはブレグマンの獲得とカブレラのローテーション加入により、投打の戦力整備を完成させました。ナ・リーグ中地区の最大のライバルはミルウォーキー・ブルワーズで、近年の地区優勝経験を持つ強豪ですが、カブスは2025年の92勝という実績に主力の継続加入という形で戦力が上積みされており、地区優勝争いの主役になる可能性は十分にあります。
鈴木誠也・今永昇太・PCA・ブレグマンという4枚の主力が揃う打投のバランス
各主力選手の役割分担と2026年のナ・リーグ中地区優勝・ワールドシリーズ制覇への現実的な展望
2026年のカブスの戦力の核を4人で整理すると以下のとおりです。
- 鈴木誠也:打線の中核・右翼手。32本塁打・100打点という水準を継続できれば打線の軸として機能
- 今永昇太:先発エース。ローテーションの1〜2番手として安定した投球でチームの勝ち星を積み上げる
- ピート・クロウ=アームストロング(PCA):中堅手・打線の1〜3番。30-30水準の活躍を継続できれば最強の1番打者候補
- アレックス・ブレグマン:三塁手・クリーンナップ候補。鈴木と並ぶ右打者の長距離砲として機能
この4枚が揃って機能した場合のカブスは、ナ・リーグ中地区でトップクラスの戦力になります。2016年以来2度目のワールドシリーズ制覇という目標に向けて、2026年シーズンはカブスにとって最大のチャンスの年かもしれません。
カブスとMLBの最新情報は、MLB・国際野球の情報を幅広く扱う野球情報サイトでも継続的にフォローできます。
まとめ|シカゴ・カブスと2026年シーズンをより深く楽しむための視点
シカゴ・カブスは1870年創設という長い歴史の中で、「ビリー・ゴートの呪い」の108年という試練を乗り越えて2016年に世界一を達成した名門球団です。2026年は鈴木誠也・今永昇太という日本人二枚看板に加えてPCA・ブレグマンが加わる充実した陣容で、再びワールドシリーズを狙える戦力を揃えています。
- 次に注目したい指標:鈴木誠也の打点と今永昇太の防御率。この2つがともに高水準(100打点以上・防御率3点台以下)を維持できれば、カブスの地区優勝の可能性は大きく高まります
- 理解が深まる視点:PCAとブレグマンの打線内でのシナジー。PCAが出塁してブレグマン・鈴木が返すという「機動力と長打の融合」がどれだけ機能するかが打線全体の得点力を左右します
- 合わせて追いたい文脈:ミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ中地区争い。2026年の地区優勝決定の瞬間がいつ来るかが、最大の観戦テーマです

